Fintechナンバーワンのスタートアップが、チャットワークを選んで、お客様にもお薦めする理由

テレビCMでも話題の自動家計簿・資産管理サービスや、ビジネス向けクラウドサービスなど、お金に関するプラットフォームを開発・提供している株式会社マネーフォワード。業界でいま最も注目を浴びている会社が愛用するチャットワークの活用法とは。代表取締役社長の辻様と、開発推進本部の坂本様にお話を聞いた。

規模
101〜300名
業種
インターネットサービス
目的・効果
情報共有の効率化 顧客対応

株式会社マネーフォワード

2012年5月の設立以来、家計簿・資産管理サービスや、ビジネス向けクラウドサービスなど、お金に関する課題を解決するプラットフォームを開発・提供しており、Fintechベンチャーとして注目の企業。(取材:2015年9月)

代表取締役社長CEO
辻庸介 様

マネーフォワードを見たらお金の問題や悩みが解決できる。ユーザーにとってそんな会社でありたい

貴社のミッションや信念について教えてください。

辻 : われわれは金融機関出身者が集まって作ったベンチャー企業です。だからこそわかる個人や企業のお金に関する悩みがあります。まず、個人のお金に対する悩みや不安の解決を手助けするサービスを作りたいと考え、個人向け自動家計簿・資産管理サービスの「マネーフォワード」を開発しました。そして、中小企業や個人事業主に対しても、お金に関する手間のかかる作業を最大限自動化し、より本業に集中できる環境を実現できるよう「マネーフォワードクラウドシリーズ」を開発しています。いずれも、テクノロジーを使って自動化を進めることで、お客様に新たな付加価値を提供しています。

たとえば、当社の「マネーフォワード クラウド会計」をご利用いただくことで会計にかける時間は5分の1程度にすることができます。今後もテクノロジーを使って自動化を進めることで、面倒な会計上の作業をさらに簡単にできるようにどんどん改善していきます。

世の中にはお金以外にも大変なことはたくさんあります。その中でお金に関する課題はもっともっと解決することができます。

たとえば、クラウド会計経由の融資であったり、クラウド請求サービスであったり。すでに当社の「マネーフォワード クラウド請求書」を使うことで、今までは請求書を発行した後に翌月末支払い、翌々月末支払いでしたが、それをクレジットカード払いで、最短2日後に入金してもらえるような機能も提供しています。

われわれはフィンテック(Fintech : Finance + Technology)ナンバーワンスタートアップを目指しています。 ファイナンスとテクノロジーをつなげることでユーザーのお金の悩みを解決し、新しい価値を届けること。それがわれわれのミッション、信念です。

貴社の会社規模や利用者様数等についてお聞かせください

辻 : 個人向け自動家計簿・資産管理サービスの「マネーフォワード」は 利用者数250万人突破し、クラウド会計の「マネーフォワード クラウド会計・確定申告」の40万を超えるユーザーの方にお使いいただいております。メンバーも今は100人を超える規模になっています。

2015年4月に開催した企業向け大型イベント「MFクラウド Expo 2015」では、大前研一氏をはじめ、堀江貴文氏、松本大氏、森川亮氏などをゲストにお呼びし、約2,500名以上のユーザーの皆様ご応募をいただくまでになりました。2015年11月には、お金の不安解決をテーマにした個人向けの大型イベント「Money Forward お金のEXPO 2015」の開催も予定しています。今後も、多くのユーザーの皆様へ新たな価値をお届けしていきたいと思っています。

通常の執務スペースの他に、食事をしたりもできるスペースがあり、打ち合わせや集中してデスクワークができるようになっている。

Eメールは効率を落とし、Skypeは業務ツールとして問題だった

開発推進本部 坂本幸也様
以前はEメールとSkypeで社内、社外のコミュニケーションを取っていたとのことですが。

坂本 : Eメールは万国共通で便利なコミュニケーションツールではありますが、いくつかの課題があります。
まずは、 効率を落としている要因となっているEメールの定型文とも呼べる部分。たとえば「●●様、お世話になっております■■です」「お疲れ様でした」といった決まり文句ですね。
他にもリアルタイムタイム性に欠けるところが大きいと思っています。コミュニケーションは会話なので、口頭の会話に限りなく近づけることで、相手との距離感を狭めたいと考えています。Eメールの場合は、メールを送った後、いつ読んでいるかも不明ですし、いつ返事がくるのか不安になります。そういう点でEメールはコミュニケーションツールとしては不十分だったと思っていました。

Skypeは完成度が高いチャットツールなのでコミュニケーションツールとして不満はありませんでした。しかし、会社の仲間が増えるにつれて『システムの管理権限』について問題が露呈してきました。離任等に際してグループからメンバーを退室しようとした時、グループにメンバーを招待した本人しか退室させられないなど、システム管理上、およびコンプライアンス上の問題がありました。

こういった問題をすべて解決してくれたのが『Chatwork』でした。

辻社長はChatworkを使う前に、コミュニケーションツールにおいて悩みはありましたか?

辻 : Chatworkを使う前は、メールボックスが社内のものと社外のもので混在してしまっていたため、重要なメールも埋もれてしまっていました。仕分けが大変だったことを覚えています。ですが、Chatworkを導入することでそれは一気に解決しました。 今ではEメールは社外のものだけ、社内のコミュニケーションはChatworkとはっきり切り分けができています。その結果、とても仕事がやりやすくなりました。

他にもEメールですと絵文字などが入らないので、相手の感情がわかりづらいところがありました。相手のメッセージを読んで、それは相手の中で軽い気持ちで言っているのか、急いでいるのか、怒っているのかといった部分がわかりづらいわけです。ですが、Chatworkには絵文字があります。たとえばなにかうまくいった時に「おめでとう」と伝える時にクラッカーを使ったりして感情を表現することができます。絵文字を使うことでコミュニケーションがより円滑になっていると感じます。

Chatwork(チャットワーク)のリアクション機能の使い方と活用例 | ビジネスチャットならChatwork
Chatwork(チャットワーク)のリアクション機能とは、あるメッセージに対して「リアクション」と呼ばれる絵文字で反応を示す機能です。Chatworkのリアクション機能を使うことで、より簡単に反応ができるだけではなく、メッセージを読んだかの確認や、投票にも使うことができます。
Chatwork(チャットワーク)のリアクション機能の使い方と活用例

Chatworkは非エンジニアの方でも抵抗なく使える

Chatworkに決めた理由を教えてください。

坂本 : 当時使っていたSkypeに代わるコミュニケーションツールとして4製品から選定していました。ツールを選定する際のポイントとしては、『使い勝手』『ストレスがない』『全社適用する上で導入に抵抗がない』『リアルタイム性』『システム管理権限』『情報セキュリティ』といった点が挙げられます。これら総合的に満たしていたのがChatworkでした。

Chatwork(チャットワーク)のセキュリティ内容とセキュリティを高める方法 | ビジネスチャットならChatwork
Chatwork(チャットワーク)は、セキュリティを最大限に強化したビジネスチャットです。高度なセキュリティ基準であるISMSに則ってデータを管理しているだけではなく、ユーザー自身がセキュリティを高められる機能も搭載しています。
Chatwork(チャットワーク)のセキュリティ内容とセキュリティを高める方法
導入の際に社内においてChatwork導入による摩擦はありましたか?

坂本 : 特にありませんでした。IT企業ということもあって、新しいツールへの乗り換えに抵抗はありませんでした。マネーフォワードは、効率的なもの、良いものがあればすぐに採用する文化があると思います。

導入するのにどのくらいの期間が必要でしたか。

坂本 : 1日で移行が完了しました。 ChatworkはUI(ユーザーインターフェース)が見やすいので、非エンジニアの方でも抵抗なく使えました。また、前職でChatwork使っていたメンバーもいたこともあり、導入マニュアル作成することもなくスムーズに移行することができました。配布したのは、便利に使うためのTipsくらいですね。

お客様とのコミュニケーションの回数や質が上がることで収益にもつながった

Chatworkを使うことで収益にもつながりましたか。

辻 : はい。当社のサービスは規模の大きな会計事務所さまでもお使いいただいています。その会計事務所さまにもChatworkを導入いただくことで『気軽さ』と『スピード感』が生まれました。それはお互いの信頼も高まっていきますし、いただいたご要望をすぐにキャッチして開発に反映することができます。Chatworkを使うことで開発スピードも圧倒的に早くなりました。

またお客様とのコミュニケーションの回数や質が上がることで収益にもつながっています。

営業の回れるクライアント数が1.5倍に

貴社の営業のかたもChatworkを活用されていると思いますが、導入後なにか変化はありましたか?

辻 : そうですね。Chatworkを使うことで社に戻ることなく必要な情報を便利に共有できるようになったので、 営業担当者が一度に担当できるクライアント数も、ご訪問できる件数も増えています。特に当社はアップデートが早いので、Chatworkでその情報を社に戻らなくてもすぐに外回りをしている担当者がキャッチすることができます。結果 お客様に最新の情報をお伝えできるのも便利です。

営業さんが回れるクライアントの数はChatworkの導入でどのくらい増えましたか?

辻 : だいたい1.5倍くらいですね。ビジネスはスピードだと考えています。その点Chatworkを導入することでかなりのスピードアップにつながっていると感じます。こういった便利なツールを使いこなせている会社とそうでない会社には差が出ます。特にアウトプットの部分で。ビジネスもコミュニケーションもスピードが大切です。

クラウド経営に最適なコミュニケーションツール基盤

貴社ではどのように工夫してChatworkを使っていますか。

坂本 : 運用上のルールとして、全メンバーが参加するチャットを5つ用意して、コミュニケーションをとっています。『全社連絡用』『雑談用』『勤怠連絡用』『タスク依頼用』『キュレーション用』です。それ以外はグループ作成に制約を設けず各自が自由に作成しています。 プロジェクト単位、チーム単位、チーム間連絡用、サークル活動用などです。
そのほか、使用上の工夫としては、タスクをお願いするグループチャットでは右上に表示される 『概要』の部分にタスク作成用テンプレートを用意しています。それをコピー&ペーストし、必要な箇所を書き換えるだけでタスクが作成できるようにすることで、業務上のロスやインプット情報不足の発生を低減することができています。

Chatwork(チャットワーク)の概要の使い方と概要の編集方法 | ビジネスチャットならChatwork
Chatwork(チャットワーク)のグループチャットやダイレクトチャットには「概要欄」が設置されています。概要欄は、グループチャットの話題を設定したり、ブックマーク一覧としても使用することが可能です。概要欄は各チャットの管理者のみが設定できます。
Chatwork(チャットワーク)の概要の使い方と概要の編集方法
概要からテンプレートをコピー&ペーストし、必要事項を記入してタスク依頼。
辻社長も活用されていますか。

辻 : もちろんです。今まではあれを読んだほうが良い、これを読んだほうが良いとメールで送っていましたが、今はChatworkへ投稿するだけで全メンバーに伝えることができるのでかなり便利です。

あまりに便利なので、自分たちのサービスをセミナー等で勧める前に、画面までお見せしながらChatworkを勧めているくらいです。クラウドコミュニケーションツールならChatworkがダントツだと思っているので。きっと私経由でChatworkに入った方、多いと思いますよ(笑)

坂本 : 他にも『全社連絡用』のグループチャットは絶対に読むというルールがあります。そのため全メンバーが読み流して良いものとそうでないものとの区分けがはっきり分かり、重要な情報を見逃すことがなくなりました。

Chatworkを導入することでメンバー同士の交流も活性化したように感じます。社内の飲み会やバーベキュー大会などの企画の際にChatworkを使うことで、出欠確認なども便利です。

辻 : Chatworkでは一人が提案した内容に乗っかりやすいですよね。「いいね、いいね」といった感じで。最近では『パパチャット』というのが盛り上がりを見せています(笑)そこでは「どのベビーベットがいい」とか「遊び場はどこどこがいい」といった情報を交換しています。

楽しい会社であることも必要ですよね。だからあまり私は縛りたくないのでメンバーたちの自主性に任せています。

他にも使い方に工夫されていることはありますか?

坂本 : ChatworkのAPIを使っています。

他のシステムからAPIを通じて『ビルド実行通知』『リリース通知』『情報共有サイト投稿通知』『ツイッター投稿通知』『メール受信通知』などにも使っています。

簡単に言えば、 ChatworkのAPIを使って、別のツールから欲しい情報だけをChatwork上に表示させているということです。

たとえば、メーリングリストにメールを受信した際に、メールのタイトルをChatwork上に自動で表示させています。表示された通知に対して、担当をアサインしたり、興味があるものは担当を名乗り出たり、対応が完了後に結果を共有したりしています。これにより社外からのメールについて対応漏れがなくなりました。

メーリングリストにメールが届くとChatworkに自動通知する。

クラウドサービスを利用する際には、リスクをいかにマネージするかが重要

これからクラウドサービスを導入する上で注意すべき点はありますか。

辻 : 一番は『セキュリティ』ですね。特にクラウドサービスでは企業秘密なども入る形になるので、万一があると大変なことになります。クラウドサービスであればそういったリスクは絶対にあります。そこをうまくマネージすることが良いツールを使う当たり前の条件だと思います。

やはりクラウドサービスへのご心配はあると思います。システムは大きく分けて2つポイントがあると考えています。ひとつは『システムの構築』です。もうひとつは『システムの運用』です。

どんなシステムを構築していてどんな運用がされているのか、そしてどんな会社がそれをおこなっているのか。

このあたりをきっちり見た方が良いと思います。クラウドのサービスはさまざまな会社によってサービスが提供されています。その中で信用に足るのかという所をしっかり見た上でお使いになるのが良いと思います。 会社のこと、運用体制、システムの構築、ユーザーがどれくらい使っているか、しっかりとしたセキュリティの知識を経験として持っている人がバックグラウンドにいるのか、といった点が判断の基準となります。

逆にもし「やっぱり心配だ」と思われるのであれば使わないほうが良いと思います。所詮ツールじゃないですか。やはり自分が便利だと思ってこそ役に立つと思います。恐怖心があるうちは無理して使う必要はないと思います。

実際クラウドサービスはすべて安心安全だと私は思っていません。ですが全部危険だというわけでもありません。それは企業ごとにしっかりと見ていかないといけないと思います。

クラウドサービスを提供する企業側もユーザーが安心できるようにしっかりと情報を発信していく必要があるとも考えています。信頼はすぐに勝ち取れません。コツコツ勝ち取るしかない。クラウドサービスを提供しているひとつの会社として、そう考えています。安全ですっていうのは不誠実ですし。

当社もクラウドサービスをご提供する側として、さらに信頼して頂けるように頑張ります。

ビジネスで大切なのは、リアルタイム性とスピード感。それを実現してくれるのがChatwork

クラウドサービスに対する心理的ハードルはまだまだ高いと思います。貴社もその点ご苦労が多いと思いますが、これからビジネスでクラウドサービスを導入される企業の皆様たちに、一言アドバイスをお願いします。

辻 : 自社に合った便利なクラウドサービスを使いこなしながら、スピードを追求することで他社との間に大きな差が生まれます。そのための1つとしてクラウド会計があります。経営指標を毎日リアルタイムの数字を見ていたらどんどん改善案が生まれますし、イメージも湧きます。ですが、経理を丸投げすることで具体的な数字が出てくるのが一ヶ月とか一ヶ月半後となった場合、現実とのズレは大きくなります。

やはりビジネスにおいて大切なのはリアルタイム性、スピード感です。しかもローコストでそれが実現する。それがクラウドサービスです。これを活用しない手はないですね。

私の尊敬している会計事務所の代表の方が、「成功している企業の社長とそうでない社長の違いは『新しいものにチャレンジしているかどうか』で、まずはやってみてそのうち当たったいくつかを吸収していく。 やるかやらないかを吟味しているのは時間の無駄で、とにかくすぐに全部やってみる。そのスピード感が大事なのです」 とおっしゃっていました。私も本当にそうだと思います。

進化についていかないと会社は弱くなります。ITはインフラですからね。そういう意味でもChatworkをまだ導入していない企業はぜひ導入することをお勧めします。

※記載の内容は取材時点の情報です。現在のChatworkの機能や料金プランとは異なる可能性がございますのでご了承ください。